せっかく宅建士の勉強をしたのだから、ダブルライセンス、トリプルライセンスを目指してみませんか?
宅建士試験の勉強内容と出題範囲が重なる資格から、関連する資格まで。
これからでも十分に間に合うので、宅建士のダブルライセンス取得の参考にしてください。
宅建士をめざすなら、ダブルライセンスがおすすめの理由
宅建士の試験がどんどん難しくなっている!
宅地建物取引員 ~ 宅地建物取引主任者 ~ 宅地建物取引士
1958年(昭和33年)に創設された、宅建士ですが当時の名称は「宅地建物取引員」でした。
「宅地建物取引主任者」という名称を経て、2015年(平成27年)4月1日より現在の「宅地建物取引士」となります。
創設当初から1973年(昭和48年)までは、法令集の持込可の試験でした。
法改正や規制強化
不動産業界のみならず法改正や規制の強化は、進んでいる傾向でしょう。
宅地建物取引士の、合格率の低下
宅建士試験は、どんどん合格率は低くなっている傾向にあります。
合格点は50問中、30~35点といったところでしたが、ここ数年では合格点は35~38点と推移しています。
1点の重みが増えているでしょう。
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難易度高めの宅建士の勉強を生かそう
こんなに出題範囲の広い宅建士!
宅建士の出題科目は、大きく4科目に分かれています。
問題数は、全50問。
- 「宅建業法」20問
- 「権利関係(民法など)」14問
- 「法令上の制限」8問
- 「税・その他」8問
権利関係(民法)
民法の基礎だけではなく、借地借家法、不動産登記法、区分所有法なども範囲となります。
法令上の制限
国土利用計画法、都市計画法、建築基準法、土地区画整理法、農地法、宅地造成等規制法など。
税・その他
固定資産税や登録免許税など、不動産関係の税。
税以外の出題では、鑑定評価基準、土地・建物。
宅建業法
宅建業を営むものの免許制度や土地、建物の取引ルールを定めた法律。宅建士資格のメイン。
宅建士取得にかかる時間は?
慣れない初心者は500時間ほどが必要です。
確実に合格を目指すためには、最低でも300時間は確保する必要があるでしょう。
事前に民法などの予備知識があったり、不動産業務の経験があったりする場合には、最短100時間の勉強で合格する人もいます。
せっかく宅建士のためにこれだけ勉強するのだから、ダブルライセンスがおすすめ
宅地建物取引士の資格取得に、これだけの内容の勉強をして、たくさんの時間がかかることがわかりました。
宅建士の勉強を生かして、ダブルライセンス・トリプルライセンスを目指しましょう。
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ダブルライセンス、トリプルライセンスの注意点
- 試験日を確認しましょう。
- 宅建士を優先に勉強しましょう。
難易度低め★☆☆
賃貸不動産経営管理士
宅建の試験内容と重なる項目がかなりあるため、取得しやすいです。
2021年6月から国家資格化される、賃貸不動産経営管理士。
宅地建物取引士証の交付を受けていれば、合格後賃貸不動産経営管理士への資格登録できる要件もあります。
宅建士受験後の勉強でも間に合わせることもできる難易度です。
宅建試験からだいたい1カ月後が試験日となるので、宅建勉強の勢いを利用して取得しましょう。
貸金業務取扱主任者
民法が宅建の勉強で十分にカバーできます。
宅建士を取得して、自身で開業の予定があれば経営の幅を広げられるでしょう。
フラット35のフランチャイズや代理店には、多くの不動産業者も参入しています。
宅建士と同じくらいの難易度★★☆
管理業務主任者
宅建の試験内容と重なる項目もあるため、取得しやすいです。
マンションディベロッパーをはじめ、宅建業者の中にはマンション管理業を兼務したりマンション管理の関連会社を設けているケースが多く見受けられます。
宅建士より、出題範囲が深く狭いので、人によっては管理業務主任者のほうが勉強しやすいかもしれません。
管理業務主任者は、例年12月の第一週が試験日です。
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FP2級
金融系の知識がもともとある方は、宅建士よりもやさしく感じるでしょう。
日常生活にも役立つ知識が広く浅く勉強できる資格です。
難易度高め★★★
マンション管理士
管理業務者とだいたい同じ内容のマンション管理士なのですが、難易度が高め。
宅建士試験から1カ月後がマンション管理士の試験となります。
こちらは、先に管理業務主任者や宅建士の目途がついた方が受験されるのがおすすめでしょう。
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不動産鑑定士
宅建士からステップアップしてとる方が多い、不動産系資格の最高峰と言われるのが不動産鑑定士です。
不動産鑑定士は、短答試験(5月)と論文試験(8月)からなります。
短答試験の合格者が、論文試験に進める形式。
短答試験は、宅建士勉強のプラスアルファで突破できることもあるでしょうがテクニックが必要なのが論文試験です。
不動産鑑定士は2年ぐらいはかかることも想定して、検討される難関資格でしょう。
番外編、会計関連資格
不動産系の資格に、意外とおすすめなのが会計系の資格です。
不動産系の資格のほとんどに、1~2問程度出題されるのが会計問題。
日商簿記3級程度の会計知識があれば解くことができる問題が、ほとんどです。
確定申告をしたり、将来経営者になったりということがあればもちろん役立つでしょう。
日商簿記
日商簿記3級の知識は、日常生活にも役立てられます。
不動産鑑定士を目指すなら、日商簿記2級の勉強がおすすめ。
建設業経理士
「建設業経理士検定試験」1級・2級合格者は公共事業の入札に係る経営事項審査の評価対象となります。
そのため、建設業界では奨励資格であり、就職・転職時に建設業経理士の資格習得は大きなアピールポイントとなります。
(易)日商簿記3級 < 建設業経理士2級 < 建設業経理士1級 < 日商簿記2級(難)
ダブルライセンス、トリプルライセンスどれを取ろうか迷ったら
試験スケジュール
試験日を把握して、計画を立てましょう。
宅建士の勉強の勢いでチャレンジするのにおすすめなのは、賃貸不動産経営管理士と管理業務主任者です。
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費用
効率よく勉強するのには、独学にこだわらず通信教育や資格の学校を活用するのがおすすめ。
独学中心の勉強スタイルの方も、模試や直前対策なども取り入れましょう。
不動産鑑定士の論文試験は、独学はしないほうがいいとも言われていますので費用も考えてダブルライセンス、トリプルライセンスの計画を立ててみましょう。
難易度のやさしいものにトライしてみる
宅建士の勉強は、どんどん難しくなっています。
その勉強にチャレンジしているだけでも、自信を持ちましょう。
まとめ
宅建士をめざすなら、ダブルライセンスがおすすめの秘密をご紹介しました。
宅地建物取引士の資格取得に、かなりの出題範囲の内容を網羅した勉強をして、たくさんの時間がかかることがわかりました。
宅建士の勉強を生かして、ダブルライセンス・トリプルライセンスを目指しましょう。
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