“仕事運” や “商売” の縁結びといったら、神田明神。
正式名称は「神田神社」です。
東京の中心 神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、築地魚市場、108町会の総氏神様です。
「明神さま」と呼ばれています。
そんな神田明神の境内の様子を写真でお伝えするとともに、ご利益やパワースポット、アクセスなどの情報もご紹介していきます。
神田明神の御朱印
御朱印
こちらが神田明神の御朱印です。
神田明神とは
神田明神の御祭神
3柱を祭神として祀っています
一ノ宮
大己貴命(オオナムチノミコト、だいこく様)
縁結びの神様。
天平2年(730年)鎮座。
二ノ宮
少彦名命(スクナヒコナノミコト、えびす様)
商売繁昌の神様。
明治7年(1874年)に大洗磯前神社より奉祀。
三ノ宮
平将門命(タイラノマサカドノミコト、まさかど様)
除災厄除の神様。延慶2年(1309年)奉祀、明治7年(1874年)に構内の摂社である将門神社に遷座、昭和59年(1984年)に本殿に奉祀復帰。
神田明神の由来
『神田明神』は1300年という長い歴史を持つ、江戸総の鎮守様です。
江戸三大祭のひとつでもある神田祭をおこなう神社としても知られています。
社伝によれば、730年(天平2年)に、武蔵国豊島郡芝崎村に入植した出雲系の氏族が、大己貴命を祖神として祀ったことに始まるといわれています。
京都の朝廷 に背いて「新皇」を自称し、東国の独立を宣言した平将門は、935(承平5)年に平将門の乱を起こして敗死。
打たれた平将門の首は京から持ち去られ、神田明神の近くに葬られたといいます。
その後、嘉元年間に疫病が大流行し、これが将門の祟りであるといわれました。
そこで将門の供養が行われ、1309(延慶2)年に神田明神の相殿神とされました。
神田明神のご利益
縁結び・商売繁昌・除災厄除け・勝負ごと
神田明神の勝負運
1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いへ徳川家康が合戦に臨む際、神田明神へ戦勝祈祷を行なったといわれています。
徳川家康は9月15日、神田祭の日に見事に勝利し、天下統一を果たしたのだと伝わっています。
それから、平将門神に祈願すると勝負ごとに勝つと有名に。
神田明神の縁結び
神田明神は縁結びの神様として有名でしょう。
縁結びの神様は、男女の仲を取り持つだけでなく、あらゆるものとのご縁を結んでくれるといわれます。
神田明神、言い伝えられているタブー
神田明神を崇敬する者は、成田山新勝寺(千葉県成田市)を参拝してはいけないというタブーが伝説とされています。
これは朝廷に対して叛乱を起した平将門を討伐するために、僧・寛朝を神護寺護摩堂の空海作といわれる不動明王像と共に現在の成田山新勝寺へ遣わせ、乱の鎮圧のため動護摩の儀式を行わせたことが主源です。
新勝寺参拝は、平将門を苦しめるとされるというもの。
なお、同じく平将門を祭神とする築土神社にも同様の言い伝えがあります。
成田山へ参詣すると、道中に必ず災いが起こるとされたのです。
平将門に対する信仰心は、祟りや厄災を鎮めることと密接に関わっていたのでしょう。
ただし、成田屋の屋号で知られる歌舞伎の市川宗家では、歌舞伎十八番の一つ『鎌髭』で平将門を演じており、「助六」を演じる際には魚河岸との関わりから神田明神内にある水神社への参拝を行っています。
市川宗家、成田屋といえば、市川海老蔵さんですね。
神田明神の境内
神田明神のだいこく様尊像と、神田明神文化交流館「EDOCCO」
だいこく様のうしろにあるのが、2018年12月15日にオープンした、神田明神文化交流館です。
2029年に「創建千三百年奉祝の年」を迎えるにあたり、記念事業の一環として神田明神の敷地内に建設されました。
「伝統×革新」というコンセプトのもと、伝統を継承し新たな文化を創出する施設です。
地上4階・地下1階の建築で、神社の神札授与所の機能を含めた複合施設。
多目的ホールを主軸とし、平日は企業の発表会・展示会を行い、週末はライブハウスになる事業展開が特徴。
また、インバウンドをターゲットにし、伝統芸能・伝統工芸を守るため日本文化体験も。
参拝客に喜ばれる物販・カフェサービスの導入など、参拝客の満足度を向上させる仕組みを取り入れた新たなスポット。
ご朱印をお願いしたり、お守りの購入もこちらの建物でできます。
神田明神へのアクセス
地図
アクセス
電車
JR線
御茶ノ水駅(聖橋口)より徒歩5分
秋葉原駅(電気街口)より徒歩7分
東京メトロ
丸ノ内線 御茶ノ水駅(1番口)より徒歩5分
千代田線 新御茶ノ水駅(B1出入口)より徒歩5分
銀座線 末広町駅 より徒歩5分
日比谷線 秋葉原駅 より徒歩7分
都バス
茶51駒込駅南口←→御茶ノ水線 神田明神徒歩1分
駐車場
参拝者駐車場は、若干数あり。
周辺駐車場は、神社より徒歩約5分。
- 秋葉原UDXパーキング(800台収容)
- 秋葉原ダイビル駐車場(112台収容)
まとめ
江戸の総鎮守として将軍家から庶民まで守護し続けた、神田明神についてご紹介しました。
アニメ文化の発信地である秋葉原(アキバ)が近いこともあって、アニメやライトノベル作品の舞台となることも。
2019年には「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に認定され、認定プレートとご朱印(スタンプ)が神田明神文化交流館に設置されています。
歴史の深い神田明神ですが、今まで神社に来ていない層(若者層・インバウンド層)を取り込もうと新しい試みもされています。
東京のど真ん中にある神田明神。
関ケ原以前からの伝承を守りながらもアニメの舞台になったりと、多くの注目を集め続けている神社です。
境内には大こく様の像や銭形平次の石碑など見どころが盛りだくさん。
勝負ごとに強い神田明神、ここぞと言うときにお詣りしてみましょう。